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教室紹介

教授からのご挨拶GREETING

糖尿病・代謝疾患治療医学分野と連携組織

徳島大学
血液・内分泌代謝内科学
教授 安倍正博

当教室は、前身である「第一内科」を母体とし、徳島県内外で内科全般はもとより基礎系に至るまで多方面で活躍されている医師を多数輩出しております。大学病院での内科診療の再編に伴い、当教室の診療内容を分りやすくするために、当教室の名称を「血液・内分泌代謝内科学分野」に変更しました。「第一内科」の時代から受け継いでいる診療領域の血液内科と内分泌代謝内科が対象とする疾患は身体全体に影響が及ぶため、当教室では臓器横断的に全身を総合的に診療し、病態を探究しております。当教室の医師の育成の取り組みや教室運営を紹介させて頂きます。

教室の特徴

私は、「第一内科」に入局し当時の教授であられた故齋藤史郎元学長から“病態を深く考える診療と研究の姿勢”、また前教授の松本俊夫名誉教授からは“病態を探究するための基礎医学の重要性と楽しさ”を学び、育てて頂きました。このような自身の経験を基盤に「臨床と研究の融合」という当科の伝統を受け継ぎ、若い先生方の意見を取り入れ、誠実で思いやりのある、そして人として魅力のある医師を、教室と同門がみんなで協力し育てたいと思います。大学病院の全ての診療科や地域の病院が自分たちのみの都合で医師を囲い込むことを止め、お互いが協力体制で臨むことが医師の育成や大学・地域医療の発展には不可欠です。当教室は多様性を尊重しオープンな姿勢で、地域の病院とともに医師を受け入れやその後の進路を支援します。

“全身を診る”内科医の育成

現在、内科は臓器別診療(縦割り化)が進み専門診療のレベルは上がりましたが、患者の抱える複数の問題点を臓器横断的に評価し、内科全般を総合的に診ることのできる内科臨床医が育ちにくくなっています。しかし、社会からは、患者さんを総合的に診察し、全人的な対応ができる内科医の育成が今まで以上に強く求められております。

当教室では、“患者さんの全身を診る”という、当教室の前身の「第一内科」の時代からの診療姿勢を踏襲し、当教室と地域の病院とが連携し内科全般の総合的診療技量を身につけさらに病態を専門的に深く考えることができる医師、即ちsubspecialtyを持ちかつ内科全般に対応できる内科医を育成しています。このような医師は、地域の病院・診療所での勤務、開業、あるいは基礎研究など、将来どのような領域に進んでも、活躍し開花できます。大学は研究者を育てるという使命がありますが、私はそれ以上に、個性を尊重しひとり一人の伸び代を引き出し、各自が臨床医として大学や地域の中で多様な活躍して頂きたいと思っています。

人の和と多様性を大切に、そして豊かな人生を

当教室にはどの診療科よりも多くの同門の先生がいらっしゃいますが、血液・内分泌代謝内科だけでなく、他の内科診療領域や、腎透析、精神科・心療内科、緩和ケア、病理学や栄養学、薬理学などの基礎系、さらには海外での医療活動など様々な分野や立場で活躍をされている先生を多く輩出しています。多様性が培われるというのが、「第一内科」の時代からの当教室の特徴のひとつです。将来、診療領域を変更したり、開業などのために他の内科専門領域の研修をしたり、基礎系の分野に進みたいというような希望が出ることがあると思います。そのような場合にも相談にのり、一人一人の人生設計を教室として前向きに支援します。当教室は、人と人とのつながり、和を大切にし、個々の個性や多様性を尊重し、受容力と柔軟性のある教室運営を行い、若い先生のもつ可能性が将来大きく開花するように支援します。

女性医師が働きやすい環境

当科では、各自の希望にあわせたワークライフバランスが確立できるよう、チームワークを大切にし、診療と家庭(特に子育て)、趣味、そして研究などの両立に、お互いが支え合い取り組んでいます。女医の方々に優しい就業環境は、男性医師にも良い環境という考えを共有し、すべての医師が働きやすく、成長できる環境を、みんなで提供します。

抱負

若者が集う魅力ある教室に必要なことは、「活発な診療、挑戦的な研究、親身な指導」だと思います。良い意見は取り入れ、柔軟で行動力、躍動感のある教室運営をしたいと思います。

研究は、常に世界に向け発信するために、新しい発見を入れた斬新なものを、薬学部や歯学部などの他の学部とも連携し今後も継続します。さらに、現在のものに加え老年医学あるいはアンチエイジング医療を基盤にした診療・研究を、関連の公的病院や同門の民間施設とも密に連携し展開したいと思います。

今後も大きな変革を求められることがあると思いますが、自分たちの行っている診療と研究に責任と誇りを持ち、与えられたものを単に受け継ぐのではなく、一から見直す姿勢を大切にし、新たなステージに向かって行きたいと思います。若手が自然と集うような生き生きとした教室にしていく所存ですので、今後ともご指導、ご支援を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。